30年間無農薬・無肥料の田んぼでできた「又平の自然米

当店では一般的なお米販売の他に、無農薬や減農薬のお米「又平の自然米」を販売しています。

5代目店主である私が無農薬や減農薬の自然米に興味をもったきっかけはある方との出会いでした。
それは地元である焼津市で1990年代早々から農薬も除草剤も、そして化学肥料だけでなく有機肥料も使わない米作りを30年以上続けている杉本一詩さん通称杉さんとの出会いです。

又平商店では杉さんとの出会いをきっかけに、こだわりをもって米作りをしている農家さんと協働で米作りをしています。

右:杉本一詩さん
杉さんとのイベント出店

無農薬をうたうお米はたくさんありますが、30年以上農薬や肥料にさらされていない正真正銘の無農薬・無肥料の田んぼで作られたお米は日本全国見渡しても、杉さんの田んぼで育てたお米が唯一無二ではないでしょうか。

騒がしくにぎやかで濁った水の田んぼと澄んだ水と静かな田んぼ

杉さんの田んぼには、カエルやアメンボ、メダカやドジョウなどの小さな生き物がたくさん生きています。
それらを餌とするヘビやカモ、シラサギなどもやってきます。夏になればトンボやクモ、バッタなど本当にたくさんの生き物が杉さんの田んぼに集まってきます。

杉さんの田んぼはとってもにぎやかです。

そこでふと気づいたんです。この田んぼはすごく騒がしくてにぎやかだ。他の田んぼは綺麗な水の田んぼだけど、それは小さな生き物や微生物が住んでいない、いや住めないような環境の田んぼなんじゃないかと。

杉さんの田んぼは他の田んぼのように澄んだ水ではなくて濁った水だけど、それはとても生命力にあふれた結果の微生物や小さな生き物がたくさん生きている田んぼだからなんじゃないかと。

杉さんとの出会いがきっかけで、本当の無農薬とはなんなのか、自然なお米とはなんなのかとても興味がわき、杉さんと一緒に米作りをするようになりました。杉さんは全国12ヶ所もの農家をたずね学びながら、田んぼの状況を客観的に評価できる「水田環境鑑定士」の資格を所有するなど、日々試行錯誤と勉強を常にされています。

杉さんから米作りや自然のことについて本当にたくさんのことを学んでいます。杉さんと一緒に米作りができることに大きな喜びを感じています。

肥料も使っていない本当の自然なお米。本来のお米の味に出会いたい方におすすめします。

農薬はもちろんですが肥料も使っていないので、米の粒は小さく味はとてもあっさりしています。
品種改良を繰り返し、粒も大きく甘みや滋味も深い現代のお米に慣れた現代人の下には当店の自然米は少し物足りないかもしれません。

しかし、本来のお米の味は本当はこんな味だったのかもしれません。
自然なもの、シンプルなもの、手があまり加えられていない自然本来の食材を探している方に心からおすすめする本当の自然米です。

杉本さんの作るお米は、生産量も全国トップのお米の王様「コシヒカリ」。コシヒカリの美味しさは、やはりそのふっくら・もちもちの粘り気・強いうまみです。

杉本さんのお米は残留農薬と放射能をどちらも検査を受けています。そして、そのどちらも検知されていないのが杉本さんの作るお米です。

農薬を使用しないこともあり、収穫量が少なく、数に限りがございます。全国にファン多い杉本さんのお米をご堪能ください。

残留農薬検査結果
放射線検査結果
30年間無農薬・無肥料の田んぼでできた「又平の自然米」
30年間無農薬・無肥料の田んぼでできた「又平の自然米」

杉さんの自然米は杉さんのホームページに詳しく掲載されています。ぜひ杉さんのホームページもご覧下さい。

杉さんの自然米ホームページはこちら

杉さんがつくるお米は「コシヒカリ」「朝日」「亀の尾」の3種類

コシヒカリは誰でも知っている品種ですが「朝日」と「亀の尾」は名前は聞いたことがない方がほとんではないでしょうか。

「あさひ」と「亀の尾」は昔ながらの在来種で、現在300品種ほど存在している主食用のお米のルーツともいえるお米です。現在販売中のお米の家系図をたどっていけば、明治時代に作られていた「亀の尾」と「あさひ」から生まれていることがわかります。

「亀の尾」と「あさひ」は、どちらも明治時代に生まれた在来種です。今ではほとんどの方がその品種名を知りませんが、かつては西日本では「朝日」、東日本では「亀の尾」が多く作付けされていたそうで「西の朝日、東の亀の尾」と呼ばれるほどポピュラーで人気な美味しいお米の2大ブランドだったそうです。

この2品種をベースに様々な品種が掛け合わされ、日本各地の気候風土に適した品種の開発が脈々と続けられ、現在のような多くのブランド米が作られるきっかけになりました。

亀の尾は酒米としても有名で、マンガやドラマにもなり人気を博した「夏子の酒」にも登場しています。
お米には「もち米」と「うるち米」がありますが、もち米は粒が真っ白でモチモチ感や甘味が強い特徴をもっています。

うるち米は普段私たちが口にしているお米で粒が半透明で、デンプンの種類であるアミロペクチンが8割、アミロースが2割です。もち米はアミロースがほとんど含まれず、ほぼアミロペクチンで構成されています。
「アミロース」の比率が少ないほど粘りや甘味は強くなります。

もち米は甘みや粘り、もちもち感はあるけど、食べづらく消化も遅いので胃腸に負担がかかりやすい。血糖値上昇もしやすい。
うるち米は甘みや粘りは少ないけど、あっさりしていて食べやすく消化吸収もしやすく胃腸に負担もかけづらく血糖値上昇ももち米に比べると穏やか。

という特徴をもっています。アミロースとアミロペクチンの割合がお米の品質に大きく影響していて、品種改良により、甘みや粘り・食感といった時代時代にあったお米の品種改良が続けられてきました。

お米家系図の最上流に位置する在来種のお米はアミロースの割合が高めなので、糖化が進みにくく消化吸収もゆっくりで身体への負担が少なく、お米アレルギーも出にくいといわれています。

ただあさひや亀の尾といった原種に近いお米は今の稲に比べると背丈も高く、雨風や寒暖差にも弱く、また収穫量をあげるため肥料を与えると稲穂にお米がたくさん実るため、重みで稲が倒れやすくなってしまいます。

つまり現在の農法には合わず、手間もかかり収穫量も低くなるため多くの農家から敬遠され、品種改良されたお米に取って代わられたという歴史があります。
昔ながらのお米である「あさひ」と「亀の尾」ですが、お米本来の食味があり、また現代のお米とは違ったデンプン構成になっているため、お米アレルギーの方や各種アレルギーでお悩みの方、胃腸や身体への負担を少しでも軽減させたい方などに好評いただいております。

またその他、米の特性を生かした加工品も展開しています。

購入方法

杉さんが育てた静岡県焼津産 無農薬無肥料の自然米コシヒカリ【杉さんの自然米】は店頭販売のほか、当店のオンラインショップとうまちょく便でもお買い求め頂けます。

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